今回は7月に一時帰国した経験をもとに、日本入国後に検疫所指定場所での待機(隔離)の内容についてまとめてみました。
これから日本への帰国を検討されている海外駐在員・帯同家族の方は参考にしてみてください。
本記事の内容
指定宿泊施設への移動
荷物受取・税関手続きが完了した後は、政府指定宿泊施設(隔離ホテル)へのバス移動になります。
大型バス1台あたり約15名のグループに分けられ、バスへの案内があるまで2列に並んで待機します。当日のバスの稼働状況にもよりますが、待機時間は20分程度でした。
なお、政府指定隔離ホテルの場所はバスに案内されるときにようやく分かります。
バスは大型バス(観光用)で、ソーシャル・ディスタンスを確保するように座ること、他国からの帰国者と同乗しないことから、ここで感染リスクが過度に高まるということはないかと思います。個人的にはここで感染することを心配していたので、少し安心しました。
指定宿泊施設(隔離施設)のチェックイン
指定宿泊施設到着後は、子供連れの家族を優先、その他は順番に降車してチェックインの手続きを行います。チェックインの手続きは主に下記の流れで行われ、所要時間は約10分程度でした。
チェックイン手続きの流れ
- 検疫所宿泊施設登録票の提出
- 「宿泊施設滞在のしおり」の受領と説明
- ルームキー、体温計の受領
チェックインの手続き完了後、順番に部屋へ案内されます。部屋に到着後、健康居所確認アプリ(MYSOS)で待機場所を登録すれば、隔離生活開始までの手続きは完了です。長旅の疲れもあるので、ここで一旦休みましょう。
おススメ情報
まだ日本の携帯電話番号を持っていない場合は、このタイミングに手配してしまいましょう。
海外からの一時帰国の場合は、オンライン手続きが5分で完了(eSIM対応)・月間1GBまでは無料の楽天モバイルが便利でコスパが高いのでおススメです。
個人差はあるかもしれませんが、Wifiをうまく活用すれば無料で国内電話を確保できますよ。興味があれば公式サイトをチェックしてみて下さい。
なお、ホテルによって異なる部分はあるかと思いますが、参考までにボクが宿泊した部屋の設備を下記の通りご紹介します。
部屋の設備
- Wifi無料利用可
- 飲酒・喫煙は不可
- コインランドリー(洗濯・乾燥)は1回500円で利用可
(人数等は制限があるため、事前に受付で予約をとる必要がある) - 家族からの差し入れ、デリバリー・ネットショッピング(事前決済のみ)は受付経由で受け取り可
- 飲み物はペットボトルの水のみ配給
(子供連れはジュースやお茶などを買って持ち込んだ方が良い) - 小さなテーブルと椅子
(デスクワークは何とかできる程度、長時間は腰を痛めるので要注意)
隔離施設での1日の流れ
指定宿泊施設での1日の流れについて簡単に紹介していきます。
8:00頃 体温計測・健康報告
体温計で体温を測定し、指定の健康管理アプリで健康状態を報告します。健康居所確認アプリ(MYSOS)での現在地報告・健康状態報告も併せて行いましょう。
8:30頃 朝食
食事(弁当・飲み物)は、部屋外のドアノブにかけて配られます。「配食が完了した」とのアナウンスの後、マスクを着用して食事の入ったビニール袋を取り、部屋で食事をとります。ボクが3日間の隔離期間中に受け取った朝食は画像の通りです。
なお、ゴミはホテルのスタッフが配食時に回収してくれるので、ゴミは全て弁当の入っていたビニール袋に入れ、袋口をしばって廊下に出します。
12:00頃 昼食
朝食と同様の流れで食事を受け取り、部屋で食事をとります。ボクが3日間の隔離期間中に受け取った昼食は画像の通りです。
14:00頃 健康居所確認アプリ(MYSOS)での報告・通話
健康居所確認アプリ(MYSOS)で現在地報告を行うと、数分後にAIまたはオペレーターからの確認電話があります。ボクが隔離期間中に受け取ったビデオ通話は1日1回で全て14時頃でした。
18:00頃 夕食
朝食・昼食と同様の流れで食事を受け取り、部屋で食事をとります。ボクが3日間の隔離期間中に受け取った夕食は画像の通りです。
ボクは隔離生活に備えてあらかじめヨガマットを購入、運動不足解消と気分転換を兼ねてYoutube動画を見ながら筋トレ・ストレッチをしていました。1日3回の食事が結構ボリュームがあるので運動できるように準備しておいてよかったです。
ここでは隔離生活の過ごし方と便利なもの・サービスを簡単に紹介します。時間の使い方はそれぞれだと思うので、ニーズに合えば試してみて下さい
。
(1)ヨガマット
運動不足解消と気分転換を兼ねて筋トレ・ストレッチするのに最適です。体を痛めないためにも少し厚めのヨガマットを用意するといいですよ。
(2)動画配信サービス
テレビはリアルタイムの番組しか見ることができないので、動画配信サービスの無料お試し期間を活用して自分の好きなドラマや映画を楽しみのはありですね。
無料お試し期間で隔離期間をカバーできるので、いくつかの動画配信サービスを比べながら楽しむだけでも良いと思います。ボクは下記サービスを比較しながら無料で楽しんでいました。
(3)書籍・電子書籍
ボクはまとまった時間ができるのを利用して読書をしました。書籍は荷物になるのがネックですが、電子書籍があると便利ですね。
指定宿泊施設(隔離施設)のチェックアウト
指定宿泊施設のチェックアウトの手続きの流れについて紹介します。チェックアウトの時間帯は宿泊施設や状況によって異なるかと思いますので、あくまでも1つの実例として参考にしてもらえればと思います。
7:30頃 唾液検査
朝7時ごろに唾液検査用キットがドアノブにかけて配布されます。
「唾液検査用キットの配布が完了した」とのアナウンスの後、マスクを着用して検査用キットを取り、朝7時半までに容器に唾液を採取しておきます。
7時半頃からホテルのスタッフが唾液採取済みの容器を順次回収に来るので、部屋に来たら速やかに渡しましょう。
9:00頃 朝食
食事(弁当・飲み物)は、部屋外のドアノブにかけて配られます。「配食が完了した」とのアナウンスの後、マスクを着用して食事の入ったビニール袋を取り、部屋で食事をとります。
14:00頃 唾液検査結果受領
唾液検査結果の連絡が受付から電話で伝えられます。検査結果が「陰性」の場合は、荷物をまとめてチェックアウトの手続きのために受付に向かいます。
14:15頃 チェックアウト
ルームキーと体温計を受付に返却してチェックアウトは完了です。
14:30頃 空港への送迎
宿泊施設から空港までの無料バスが用意されています。宿泊施設に来るときと同様にバスで空港に向かいます。空港に着いたところで解散(指定隔離生活は終了)となります。長い間お疲れ様でした。
なお、空港からは公共交通機関が使用できないため、家族等の迎えやハイヤー等により各自で自主隔離場所へ移動することになりますので事前に手配しておきましょう。
まとめ
今回は日本入国後の検疫所指定宿泊施設での待機(隔離)について説明しました。皆さんが隔離生活を少しでも快適に過ごすために役立ててもらえたら嬉しいです。
隔離生活の概要
- 指定宿泊施設への移動
- 指定宿泊施設(隔離施設)のチェックイン
宿泊登録票提出、隔離生活に関する説明、ルームキー・体温計受取 - 隔離施設での1日の流れ
8 : 00頃 体温計測・健康報告
8 : 30頃 朝食
12 : 00頃 昼食
14 : 00頃 健康居所確認アプリ(MYSOS)での報告
18 : 00頃 夕食 - 指定宿泊施設(隔離施設)のチェックアウト
7 : 30頃 唾液検査
9 : 00頃 朝食
14 : 00頃 唾液検査結果受領
14 : 15頃 チェックアウト
14 : 30頃 空港への送迎
日本への帰国準備に当たり本記事と合わせてこちらの記事も参考にして下さい。
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