海外生活

海外駐在員・帯同家族の日本帰国手続き(事前準備編)

HAYATO
新型コロナウイルス感染症の急拡大により医療崩壊の危機に直面している国では、緊急避難として日本へ帰国する人が増えているようです。

今回は7月に一時帰国した経験をもとに、海外駐在員・帯同家族向けに日本帰国手続きの事前準備についてまとめてみました。

これから日本への帰国を検討されている方の参考になれば嬉しいです。

 

事前準備の流れ

日本に帰国するための事前準備は基本的には以下の流れで行います。

事前準備の流れ

  • 航空券の予約
  • PCR検査の予約・受診
  • 必要書類の準備
  • スマートフォンの所持と必要なアプリのインストール

それでは各項目について個別に説明していきます。

 

1.航空券の予約

新型コロナウイルス感染症の影響による帰国予定者の急増、航空機の人数制限等により航空券がなかなか予約できない可能性があるので、できるだけ早く航空券を確保してスケジュールを確定させましょう。

出発日を確定させて、そこから逆算してやるべきことを計画した方が効率的だと思います。

 

2.PCR検査の予約・受診

日本への帰国に当たり出発前72時間以内に出発国でCOVID-19に関する検査(PCR検査)を受けて「陰性」であることを証明する「検査証明」を取得する必要があります。

 

現地での感染拡大・帰国予定者の急増によりPCR検査の予約がとれない可能性があるので、航空券を予約したらすぐに各国政府のリストに掲載されている現地医療機関に連絡して、PCR検査の予約をとりましょう。

 

PCR検査の予約では、出発日時(出発便)をもとに、出発前72時間以内  かつ  出発前に余裕をもって検査証明書を入手できる時間帯を相談して設定します。

 

3.必要書類の準備

事前に準備する書類は次の3つです。

必要書類

  • PCR検査陰性証明書
  • 誓約書
  • 質問票

各項目について個別に説明していきます。

 

PCR検査陰性証明書

現地では航空券のチェックカウンター、日本では検疫所にて「出国前72時間以内の検査証明書」の提示が求められます。

 

「出国前72時間以内の検査証明書」が提示できない場合、現地からの出国や日本への入国が認められないので必ず準備しましょう。

 

検査証明書の様式は原則として所定のフォーマットを使用することが求められています。

 

所定のフォーマットを使用することが困難な場合には、任意のフォーマットも認められてはいますが、以下の「検査証明書に記載すべき内容」を満たす必要がありますので、下記要件を満たしているか事前に必ず確認しましょう。

 

検査証明書に記載すべき内容

  • 氏名、パスポート番号、国籍、生年月日、性別
  • 検査法、採取検体
  • 検査結果、検体採取日時、検査結果決定年月日、検査証明交付年月日
  • 医療機関名、住所、医師名、医療機関印影
  • 上記全項目が英語で記載されたもの

 

詳細はこちら(厚労省のサイト)で確認してください。

 

誓約書

日本での入国に当たり検疫所への「誓約書」の提出が必要となります。「誓約書」は、14日間の公共交通機関の不使用、自宅等での待機、位置情報の保存・提示、接触確認アプリの導入等について誓約するものです。

 

誓約書は日本行きの便の機内において配布してくれますが、厚労省のサイトに誓約書様式が掲載されているので、事前に印刷・記入しておくことをおススメします。

 

なお、誓約に違反した場合は、検疫法に基づく停留措置の対象となり得るほか、(1)日本人については、氏名や、感染拡大防止に資する情報が公開される、(2)在留資格保持者については、氏名、国籍や感染拡大防止に資する情報が公開される、また、在留資格取消手続及び退去強制手続等の対象となるようです。

 

詳細はこちら(厚労省のサイト)で確認してください。

 

質問票

入国後14日間の健康フォローアップするための連絡先の確認用に「質問票」を提出する必要があります。

 

質問票はWEBより回答し、QRコードを作成して、QRコードのスクリーンショットまたは印刷したものを検疫時に提示します。こちらも事前に準備しておくと安心ですね。

 

詳細はこちら(厚労省のサイト)で確認してください

 

4.スマートフォンの所持と必要なアプリのインストール

誓約書の誓約事項(位置情報の提示等)を実施するために必要なアプリ等を利用できるスマートフォンの所持が必要となります。

 

必要なアプリを利用できるスマートフォンの所持を確認できない場合は、入国前(検疫手続き時)に空港内でスマートフォンをレンタルすることになります。レンタルに係る費用は自己負担となるため、事前に対応を検討しておきましょう。

 

厚労省が指定している誓約事項の実施に必要なアプリは次の3つになります。

1 健康居所確認アプリ(MYSOS)
2 位置情報設定・保存(GoogleMaps等)※iPhoneの場合はアプリのインストールは不要
3 接触確認アプリ(COCOA)

 

入国手続きをスムーズにストレスなく進めるためにも、事前にインストールすることをおススメします。

 

ただし、接触確認アプリ(COCOA)は事前のインストールは可能ですが、アプリの設定は日本でしかできないのでご留意ください。

 

詳細はこちら(厚労省のサイト)で確認してください。

 

5.まとめ

日本に帰国するための事前準備として下記を説明しました。子供を連れての帰国の場合は特に慣れない手続きが負担になるので、本記事で紹介した事前準備を可能な限り済ませておきましょう。

事前準備の流れ

  • 航空券の予約
  • PCR検査の予約・受診
  • 必要書類の準備
    (1) PCR検査陰性証明書
    (2) 誓約書
    (3) 質問票
  • スマートフォンの所持と必要なアプリのインストール
    (1) 健康居所確認アプリ(MYSOS)
    (2) 接触確認アプリ(COCOA)
    (3) 位置情報設定・保存(GoogleMaps等の設定)

厚労省サイト: 新型コロナウイルス感染症について

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html[

厚労省サイト: 水際対策に係る新たな措置について

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html

 

日本への入国手続きについてはこちらの記事をご参考ください。

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